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データ作成時のお願い

出力時のアプリケーションについて

基本的に出力データの作成は、イラストレーターとフォトショップの組み合わせで作業を行います。全面写真のみの出力であっても、トンボを付けたり、便宜的にヘッダーを添付したりする必要上、必ずイラストレーターの版下ありきの作業になります。そのため制作作業においてイラストレーターの情報が最重要視されます。

アプリケーションのヴァージョン

Macも今やG5が当たり前となりつつあり、そのスペックに比例してアプリケーション関係も飛躍的に進化しています。デザイナーズ・ツールの充実したCSシリーズで作成されたデータが入稿されるのも最近では普通のこととなりました。しかし残念なことに、インクジェット出力に最適なイラストレーターのヴァージョンは、依然として8.0のままであるという現実に変化はありません。

8.0と、9.0以降CSまでのヴァージョンを隔てる一番の違いは「透明」という概念の有無です。半透明、乗算処理、ぼかし、シャドウ・・・いずれのフィルタ効果も、かつてはフォトショップ上で焼き込むのが普通でしたが、現在ではすべてイラストレーター上で、手軽に施すことのできるものになっています。けれど、デザイン上は便利である筈のこれらの機能が、実際に出力する段階では大きな障害となります。

出力用のRIPソフトは、比較的進歩が遅く、前述の効果が多様されたデータだとエラーが発生しやすく、また実際の出力に必要な解像度を保持した上でデータをEPS形式(※)に保存しようとすると、時にはMBでは収まらず、GB級の大容量となってしまう場合もあります。無論、そのためにかかる時間も容量に見合ったものになってしまいます。

そのため、イラストレーター上のフィルタの類は少なめに抑え、あるいはフォトショップ上で焼き込むなどの手法を施して頂いたほうが、より低いリスクと短時間での出力が可能となります。

(※)現在のRIPのシステムでは、EPS(Electronic Publishing System=電子編集システム)形式で保存したデータをインターフェース経由でサーバーにドロップするものが一般的であり、少なくとも当社に於いてはEPS形式で保存できないデータは出力不可能である、と解釈して頂いて構いません。

写真の解像度

写真データの解像度が低い場合、出力物にジャギー(※)が出やすいことはよく知られています。高解像度のプリンターであればあるほど、写真の粗も忠実に再現されてしまうため、より高品質な出力のためにはそれに見合ったクオリティがデータそのものにも要求されます。

プリンターによって必要とされる解像度には差があるため、一概に「何dpiである」と断言はできませんが、それでも最低ラインとして、水性顔料及び半溶剤出力であれば原寸100dpi、真性溶剤出力であれば原寸70dpiは欲しいところです。それを下回ると、フォトショップ上で解像度を増幅することになりますが、これはあくまで数値上の解像度によってジャギーを見えにくくする程度の処置であり、実際の品質はやや劣化することになります。

(※)コンピューター上の画像に生じるピクセル状のギザギザを指します。

写真データのサイズ

イラストレーター上で配置されている写真データの、全体サイズも時に不都合をもたらします。これに関しては具体的な例を挙げながら検証してみたいと思います。

B0サイズのタペストリーを作成する場合、幅1030mm×高さ1456mmに対して、上下にパイプを入れる袋を設けることになります。袋の形状を当社では便宜上、内袋・外袋(※)と呼び分けていますが、後者の場合、高さ1456mmの外に袋が付く形になるため、1456mmから上下に50〜60mm程度の画像が必要となり、それがない場合、袋部分には画像が存在しない「白袋」の状態になってしまいます。

また、ポスターや施工用シート等の場合でも、周囲への伸ばしが取れる画像の余裕がないと、ご要望に沿った寸法での出力が出来ないケースも少なくありません。以上のことから、指定の寸法ジャストでの写真データの配置は極力避けて頂けるよう、当社ではご協力をお願いしています。

(※)指定寸法の中に袋部分が収まる状態を内袋、指定寸法の外側に袋部分が付くものを外袋、と呼びます。仕様としては内袋の場合が大半ですが、デメリットとして、仕上がり寸法の上下から内側に40〜50mm程度の部分に縫製ラインが入るため、高さいっぱいまで情報の含まれたデザインだと文字等に縫い跡がかかってしまい、仕上がり的な美しさに欠ける場合もあります。

フォントのアウトライン化

イラストレーターで作成されたデザインでは、店舗紹介のポスター等、文字情報が多用されているものも当然あります。この文字情報がアウトライン化(※)されず、フォントのままになっていると、文字化け等が発生し、せっかくのイメージに沿わない出力になってしまうことになります。

一般的なゴシック、明朝であれば当社Macにインストールされたフォントで代用することも可能ですが、デザイン用フォントの場合はそうもいきません。特殊なフォントを用いたデザインの場合は、必ずアウトライン化してからの入稿をお願いいたします。

(※)イラストレーター上のフォントを、パス化する作業です。フォントとベクター画像は明確に違うものであり、同じアプリケーション上での作業が可能であっても同一視出来ないものであるとご理解下さい。イラストレーターのメニュー「文字」あるいは「書式」の中の「アウトラインを作成」を適用するだけでOKです。

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